国内

亀井静香氏 総選挙契機に「乱交パーティー政治が始まる」

引退を表明した野党の重鎮・亀井静香氏が今回の衆院選を嘆く

 この解散・総選挙で日本の政治はまさに“何でもあり”になった。「国民に信を問う」といいながら、本心は「今なら勝てる」という党利党略で解散した安倍晋三首相も、自身は出馬せずに“高みの見物”を決め込む「希望の党」代表の小池百合子・東京都知事も、無責任ぶりでは甲乙つけがたい。

 選挙戦がこれほど無節操なのだから、選挙後の政治は何が起きても不思議ではない。引退を表明した野党の重鎮・亀井静香氏はそれを「乱交パーティー政治が始まる」と嘆いた。かつて政策的には水と油だった自民党と社会党の村山連立内閣を誕生させた“元祖・何でもあり”の政治家にはこんな景色が見えている。

「政党には結党の理念、基本となる政策があって、選挙ではそれを有権者に問うものだ。選挙の結果、数が足りないときは、理念が違う相手と連立を組まなければならないときもある。それが現実政治だ。

 しかし、今回の総選挙は本質的に違う。各党、各候補者が選挙の時から当選するためだけに理念も論理も倫理もかなぐり捨てて、口先だけ他党と違う公約を並べている。“原発ゼロだけど電力供給の安定のために再稼働は認める”とか、わけがわからない。こんな選挙で当選した議員たちは、あとはどうにでもなると考える。選挙後は政党の野合どころか、一丸となって戦ったはずの政党が分裂し、議員個人が権力のために組んず解れつ、節操も見境もなく誰とでも寝る政治になっていく」

 選挙後、この国の政界はどんな乱倫を迎えるのか──。

※週刊ポスト2017年10月27日号


関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン