10月26日のドラフト会議で、ソフトバンクは目玉である清宮幸太郎(早稲田実業)をまず1位指名。外れ1位では安田尚憲(履正社)を指名した。結果的に交渉権を得たのは、山形・鶴岡東の吉住晴斗だったが、いずれにしても「将来性」「素質」を優先するスカウティングが見て取れた。
「吉住は甲子園では昨夏に1イニング投げたのみ。知名度では他のドラ1に劣るが、最速149kmの直球はキレもよく、伸びしろは十分。“長い目で育てよう”という意識が感じられます。ソフトバンクでは孫正義オーナー、王貞治・会長ら経営陣もその方針をバックアップしている。巨人のように“鶴の一声”で現場が右往左往し、すぐに結果を求められる球団ではそうはいかない」(同前)
※週刊ポスト2017年11月10日号