スポーツ

ソフトバンクと巨人 数字でも示された「育成力」の明暗

資金力では球界屈指の巨人だが…(写真:時事通信フォト)

 日本シリーズで熱戦を繰り広げているソフトバンク。日本一の行方はまだわからないが、その「地力」が他球団と段違いであることは衆目一致するところだ。2位西武に13.5ゲームの大差をつけた今季は、防御率、本塁打数などでも他を圧倒。交流戦でも1位となり、「ソフトバンク一強」を強く印象づけた。

 その強さを支えるのが「資金力」なのは間違いないだろう。今季の年俸総額は42億800万円で全球団1位となっている。

“金満ぶり”では巨人だって負けてはいない。年俸総額はソフトバンクに次ぐ36億8653万円。3位の阪神(25億3878万円)以下の他球団とは段違いだ。だが、今季は陽岱鋼や山口俊などを「30億円補強」で獲得したにもかかわらず、まったく機能せずにBクラスに沈んだ。

 両チームの明暗を分けたのは何なのか。多くのプロ野球関係者が指摘するのはやはり「育成力」である。

 ソフトバンクの今季優勝の立役者は生え抜きや育成出身の選手が多い。2010年に育成6位で入団した甲斐拓也は正捕手の座を守り抜いた。13勝を挙げた千賀滉大も育成出身だ。チーム最多勝の東浜巨や両リーグ最多ホールドの岩嵜翔も二軍で実績を挙げ、開幕投手・和田毅ら故障組の穴を埋めた。2013年ドラフト4位の上林誠知も右翼手として一軍に定着、13本塁打をマークした。

 WBCで活躍した捕手・小林誠司は規定打席到達者で打率最低など伸び迷み、スラッガーとして期待されたサード・岡本和真には十分な出場機会すら与えられない巨人とは対照的だ。

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
川崎、阿部、浅井、小林
〈トリプルボギー不倫騒動〉渦中のプロ2人が“復活劇”も最終日にあわやのニアミス
NEWSポストセブン
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン