企画を成功に導くために、手間をおしまず、低くドスのきいた声で人をその気にさせる。迫力あるなあ。カライケ青年は→社長→会長→怪人となっていく。七転八倒しつつ根気よくつみ重ねて、市場を分析して、信念を持って、会社全体に「気」をみちあふれさせた。
かくして怪人カライケは「駅から三百歩横丁」を博多に開き、カリスマ力を四方八方に発光する。千人にひとり、万人にひとりの経営者の誕生。「夢や気を伝える戦略」が赤字会社を生き返らせた。逆境と屈辱は、人と組織を活性化させる発火点であることが実感として伝わる。
※週刊ポスト2017年11月10日号