「勝ち星は8つだが、先発して降板するまでは勝っていて逆転されたケースが5試合あった。クオリティスタートで責任は果たしている」
といった反論が可能になりうるのだ。ヤクルトから巨人にFA移籍し、その後、阪神でもプレーした広澤克実氏はこんな言い方をする。
「球団によって、似たような成績でも評価はかなり違ってくるんです。私自身、更改の時には他球団の同じようなキャリア、成績の選手がどのくらいの年俸で、どの程度上がったり下がったりしたかを調べた上で、交渉に臨んでいました。事前に金額が通知されれば、そうした準備もやりやすくなる。自分にとって有利な材料を調べる時間的余裕ができますからね」
※週刊ポスト2017年11月17日号