■自決前夜の三島由紀夫が行った店
憲法改正を叫び、自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自決した三島由紀夫。その前夜、共に市ヶ谷に赴いた民兵組織「楯の会」隊員と新橋の鳥鍋料理の老舗「末げん」で最後の宴を囲んでいる。
「召し上がったのは看板メニューの鳥鍋です。鶏肉と豆腐、こんにゃく、しいたけをスープで炊き、しょうゆやポン酢に大根おろしを合わせて食べていただいたと聞いています」(現在の店主・丸哲夫氏)
当時の女将が「またいらしてください」と見送ると、三島は「あの世からでも来るかな」と答えたという。
※週刊ポスト2017年12月1日号