「今回の暴行事件を『学校』に例えてみればわかりやすい。相撲協会は校長先生、貴乃花は担任の先生、貴ノ岩は普通の生徒です。横綱の日馬富士は強豪野球部のエースピッチャーというところでしょうか。
生徒が大けがを負わされたわけですから、担任は当然警察に駆け込みます。ところが校長としては自分の責任問題にも及ぶので早く事情聴取したい。それでも、担任は話を校長に持っていくと“甲子園への出場がかかるエースの不正だけに、事実がうやむやにされてしまう”ことを危惧して、校長には話さないまま、警察へ届け出た。
校長の立場もわかります。でも、まずは警察が暴行の事実を捜査する。その結果を待ってから相撲協会が処分を下す。それは自然なことではないでしょうか」
九州場所後の打ち上げ会。後援会関係者を前にした貴乃花親方は、「叩かれようが蔑まれようが土俵に這いあがれる力士を育てて参ります」とスピーチした。騒動の渦中にもかかわらず、土俵改革にかける不退転の意志が見えた。
※女性セブン2017年12月14日号