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2017.12.05 16:00  女性セブン

真矢ミキ「息子と聞くだけで涙が…」役と自身の境界線を語る

役作りについて語る真矢ミキ

 2015年3月から情報番組『ビビット』(TBS系)のMCを担当している元・宝塚歌劇団花組トップスターの真矢ミキ。役と自身の境界線を語った。

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 ドラマの役を引きずっている…そんな日は、我が家の“こもり部屋”に引きこもって、台本以外の本を読んだりして気持ちをリセットする。4畳半もない狭い部屋の空間だけど、私の密かな集中できる場所だ。

 今主演しているドラマ『さくらの親子丼』(フジテレビ系毎週土曜23時40分~)では、息子を失った母親役を演じている。息子を亡くすということはどういうことか、様々な資料や本を読む…自分の過去の経験や感情も活かしたりしての総動員で役作り。

 なので最近では、街中で高校生くらいの男の子をみかけると、こんな子が「ただいまー」って帰ってきていたのだ…なんて騒がしく愛おしい日常だったのだろう――なんて想いを巡らせながら歩いている。

 撮影時間が長くなる週末などは、ほとんど役で生きている時間の方が本来の自分の時間より長くなり、“息子”という言葉を聞くだけで、押し込んでいた感情が決壊し、たまらなく涙がでてくる。実際は100分の1にも、1000分の1にも満たないかもしれない想像であり虚構の世界なのだけど、こみ上げてくる感情に嘘は微塵もない気もする。不思議だ。

 本来の自分の人生から抜け出し、様々な人の人生に入ってみる…、なんてあり得ない、そして図々しい職なのだろう…と頭で理解しつつも、台本を手にすれば、役と共に悩み、考え、喜び、成長していく実感がある。人の気持ちが知りたい、理解したいという思いは、この職の醍醐味である前に、人として着目したい点だ。

 撮影が終わって家につくまでが、私が私に帰っていく時。車でドアトゥドアの時もあるけれど、極力世間に触れながら帰るようにしている。交差点で立ち止まっている人の群れに入り、電車に乗って流れる夕空を眺めたりする時間が少しずつ少しずつ自分に帰してくれる。たまに地下鉄の窓ガラスに映る、あまりに疲れきった我が顔は、ショック療法とでも言いましょうか? …最短で我に返れたり(苦笑)。

 そんなごく普通のひと時が、九十九さくら(役)と私自身の境界線となってくれている。

『さくらの親子丼』は、家族や親子の関係を描いた社会派人情ドラマ。舞台の中心は“家の中”というのがとても新鮮だ。

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