竹山「今回の例は、病院でも告知されていて、このままいっても残念なことになるよと言われていて、ご本人の希望のように在宅にしたじゃないですか。だからこうやってVTRを見て話を聞いたりすると、本人たちがやりきったというのもあるし、お父さんの好きなような人生を最期に送れたというので、心の中は悲しいけど、みんなで頑張ったね、という気持ちのピースはあるのかなと、ちょっと思いましたね」

 こうしたスタジオのやり取りに、ツイッターも白熱した。

〈笑顔でピース。それだけ達成感があった証拠〉
〈亡くなった人の年齢とかもあるのかな。若くして亡くなったりしたら笑顔でピースできないわ〉
〈在宅看取りは今後増えるから、考える必要あるよね〉
〈最後の時を、亡くなる人も家族も、いい最後を迎えられたらそれでいいんじゃないかな。人それぞれで。大神さんみたいに思う人は、無理してピースしなくていいと思う、たぶん私も大神さん派〉
〈賛否両論あるけど、このような話題をもっと取り上げて欲しい〉

 こうした意見に、小笠原さんはこう話す。

「強がってピースする人なんて誰もいなくて、みなさん、心からうれしいからピースされるんです。病院では痛くて苦しくて夜も寝られなかった人が、願いが叶って自宅に戻り、好きなことをして過ごす。家に帰ったからこそ、笑顔に変わるんです。その姿を見ると、ご家族も喜ばれて笑顔に変わります。だから私は、その人らしい暮らしの中にこそ、希望死、満足死、納得死があると思っています」

 それは例えば、ひとり暮らしの人やお金がない人でも可能だ。誰も死から逃れられることはできない。だったら、せめて最期は苦しまずに笑って旅立ちたいと思いませんか?

※女性セブン2018年1月1日号

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