残る時津風一門には、協会執行部を代表して貴乃花部屋を訪問しては門前払いされている鏡山危機管理部長(元関脇・多賀竜)がいる一方、貴乃花親方に近い勢力もあって分裂状態だ。
「2016年暮れの貴乃花グループの忘年会で、土産用に作られた親方衆11人の“女装カレンダー”の存在が明るみに出ました。奇抜な格好ばかり話題になったが、あれはあくまで内々の余興。むしろ驚くべきはそのメンバー。貴乃花一門だけでなく、時津風・出羽海一門の親方衆が写っていた。支持は一門を超えて広がっている証左」(前出の担当記者)
もちろん、暴行を受けた貴ノ岩への聞き取りを貴乃花親方が頑なに拒否していることに不安を抱いたり、背後に黒幕がいるのではないかと疑う若手親方もいる。ただし、「横綱・白鵬の不遜な態度に何もできない執行部への反発も広がっている。今回はかつてなく票読みが難しい」(同前)のだ。
相撲協会の未来は、その結果によって大きく左右される。
※週刊ポスト2018年1月1・5日号