ビジネス

世界で60万個売れているスリ対策多機能リュックの実力

世界的ヒットの多機能リュック『Bobby』

 世界中で、毎日40万件も発生しているといわれるスリ被害。そのスリの危険を回避して、安心して通勤や出張、旅行等が楽しめるように開発されたリュックが登場した。オランダのデザイン会社から生まれ、全世界で60万個以上売れているという多機能リュックの実力をご紹介する。

 多機能リュック『Bobby』は、オランダにあるデザインブランド、XD Design社が開発した。商品名Bobbyの由来は、イギリスの警官の愛称「ボビー」から。警官が守ってくれているような安心感で、大切な荷物を持ち運べるよう、防犯、防刃、撥水などの機能を備えている。

 素材は、合成皮革と、撥水性の高い300デニールと600デニールのポリエステル。一般的なタイツは100デニールだが、その3~6倍も丈夫な生地が使われている。さらに、背面と側面の下部にポリプロピレン樹脂の板が入っており、鋭利なナイフで切り付けられても切れない。さらに、高密度&軽量素材の6層構造で、パソコンやカメラのような精密機器の持ち運びにも安心だという。本体は、物の出し入れがしやすい、180度開くリアオープン構造。内側には、パソコンやタブレット、ペットボトル用、ペンホルダーなど大小6個のポケットやホルダーでモノを整理して収納できるうえ、肩ひも部分や背中側にはカードやスマホを入れられる隠しポケットもある。

 そして、何よりも人気のポイントとなっているのが、人間工学に基づいた構造とデザイン性の高さだ。肩だけでなく背中と腰に重量を分散させる構造で、他のリュックと比べ約20~25%も軽く感じるという。また、すっきりとしたシンプルなデザインは、使い勝手の良さも考えられている。外側からはジッパーやポケットの位置はわからないが、利用者には使いやすい配置や構造になっているのだ。加えて、暗い夜道で光るリフレクター(反射板)や、雨用のカバーも装備しているなど、細部まで工夫が凝こらされている。

 この『Bobby』は2016年6月、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで、予約先行販売が開始されると、大反響を呼び、リュック部門において、海外クラウドファンディング史上ナンバー1の売上実績を叩き出した。全世界で60万個以上も売れた結果、女性や子供向けに『Bobbyコンパクト』が開発された。

 輸入総代理店ヴェルサイユトレーディングが、日本での販売を開始したのは2017年3月。発売前から、「ついに日本でも発売!」と話題を呼び、約半年で、1万6000個を販売。取扱店も、東急ハンズやロフトなど、300店舗以上に拡大している。

 1万円台という手ごろな価格から、女性や子供だけでなく、男性人気も高い『Bobbyコンパクト』。容量は11リットルと見た目以上に大きいので、旅行はもちろん、買い物にも重宝しそう。移動の多いこの時期、大いに役立ちそうだ。

※女性セブン2018年1月4・11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン