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2018.01.05 11:00  週刊ポスト

外山滋比古氏 「AIを使う側で老人が知恵を生かす出番」

「僕は人の言うこともほとんど信用しないし、自分が支配者側にいないという自覚があるんだな(笑い)。

 僕らは世の中の価値観が戦争の前後で一変するのを見てきたからね。常に万物は移ろい、それまで見向きもされなかったものに実は価値があったという経験もあり、結局は自分の頭で考えるしかないと思うようになった。それには物事を素直に見ることが必要で、時代の波頭は知識人や専門家ではない普通の人の方が察知できたりする。AI対応もそうした周縁の知恵から妙案が出てきそうな気もする。だから誰であれ考え続けることが大事なんです」

 本書の端々に滲むユーモアも、まさに人間ならでは。〈「日々にわれわれは賢くなりゆく」には、“風のように”生きる必要がある〉とあるように、大いに笑い、泣き、各々の今と軽やかに対峙してこそ、人類のよりよき未来もまた拓けるのだろう。

【プロフィール】とやま・しげひこ:1923年愛知県生まれ。東京文理科大学(現・筑波大)卒。文学博士。『英語青年』編集長、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授等を経て現職。220万部突破の『思考の整理学』や『日本語の論理』『乱読のセレンディピティ』等著書多数。本書に〈おもしろくないからこそ、新聞を読む〉とあるが、「新聞は社会の木鐸なんて言って偉そうだし、今は週刊誌がいいよ。絶妙なページ数で問題提起して、読者に考えさせてるのがいい」。162cm、49kg。

■構成/橋本紀子 ■撮影/三島正

※週刊ポスト2018年1月12・19日号

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