◆この仕事の達成感を味わうと他の仕事がしづらい…
――オペレーション上で課題となるのは何ですか?
高橋:東京には、いわゆる競技会場が集結した「五輪パーク」的なものがありません。東京都内、或いは近隣県など色々な地区に点在しているので、そこのオペレーションが大変ですね。ただし、与えられたものに対してプランを作ればいいのでそれほど心配していません。とはいっても、一番課題になるのがスペースの問題なんですよね……。果たして商品を置く場所が十分に取れるのか、というのは今から心配しています。駐車場の問題もあります。
本番は8月の一番暑い時期なので、我々の製品を適正温度で出せるか、というのも課題です。ぬるい水はちょっとね……。おいしい温度の水を飲んでもらいたい。となれば、かなり大きなクーリングのコンテナを用意しなくてはいけません。まぁ、スペースがないにしても、気温が高いにせよ、その条件で考えなくてはいけない。
――五輪の時期、輸送部隊の増強なども必要だと思いますが、高橋さんは、トラックやドライバーの確保までやるのですか?
高橋:メニューオペレーションのチームが担当しますので、僕もやります。もちろんプレッシャーはありますよ。ただ僕はそれを楽しみながらやっています。FIFAにいた時もそうでしたが、達成感はものすごくある。それを一回味わっちゃうと、他の仕事がしづらい。
――ならばいずれはIOCに入って、今の「バッハ会長」みたいに「高橋会長」になったりして……。
高橋:それはない、それはない!