まず、「河野談話の精神」とは具体的に何かという問いに対し、河野談話を引用して、「歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意」と回答。また、このような発言が日韓合意に反対する人々に利用される懸念はないかとの問いには、「そのような懸念はあたらないと思料しております」と回答した。
そもそも朝日の誤報があったために、“強制はあった”という歪められた情報が世界に拡散し、“事実”としてとらえられてしまったのではないか。回答はまるで他人事のようだ。
※SAPIO 2018年1・2月号