スポーツ

稀勢の里、休場でも進退問わぬ寛容な空気と理事選との関係

またもや休場することに(共同通信社)

 序盤から荒れに荒れた大相撲初場所の土俵。張り手とカチ上げが使えない横綱・白鵬が連敗で休場に追い込まれ、進退を問う声も出てきた日本人横綱・稀勢の里が黒星を重ね休場を決めた。そうした土俵上の異変と連動して、国技館の裏側の暗闘も激しさを増している。初場所後には協会の理事選が控えており、八角理事長(元横綱・北勝海)ら執行部による貴乃花親方への監視が厳しくなっている。他の親方衆の動きは水面下で激しさを増している。

 6つある一門のそれぞれで、理事選への“候補者調整”が難航しているからだ。

「二所ノ関一門は初場所3日目の打ち出し後に都内で一門会を開いて、ようやく目処が立った。自転車の転倒事故でリハビリ中の現理事・二所ノ関親方(元大関・若嶋津)の出馬辞退の意向が伝えられたので、一門から2人出す候補は、協会ナンバー2の尾車親方(元大関・琴風)と現副理事の芝田山親方(元横綱・大乃国)でまとまるでしょう。候補2人はともに執行部派とされ、八角体制維持を見据えた人選だ」(後援会関係者)

 その二所ノ関一門に所属する田子ノ浦部屋には、苦しい状況に追い込まれた横綱・稀勢の里がいる。

「ただ、横綱審議委員会の北村正任委員長は、場所前の稽古総見の時から“稀勢の里は仮に休場でも進退は問わない”と異例の意見表明をしています。

 稀勢の里が現役を続けられれば、一門の連合稽古にタニマチを集めやすい。そう考えると、一門が八角支持でまとまることと稀勢の里に寛容な空気に何か関係があるのではと勘ぐってしまう」(担当記者)

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン