国内

福男 紅白で話題となったけん玉「14番さん」を励ましに行く

オバ記者が奇跡の対談を実現させた

 兵庫県・西宮神社で毎年恒例となっている『開門神事福男選び』。1月10日午前6時、表大門が開かれると、外で待っていた参拝者が230m離れた本殿へ続く石畳の参道を駆け抜ける。今年、この『走り参り』でいちばんに本殿へたどりついた福男は、尼崎市立尼崎高校3年の佐藤玄主(くろす)くん(18才)だった。本誌・女性セブン名物還暦記者・オバ記者は、そんな佐藤くんに会いに行った。「せっかく福男になったので、喜ばれるのならどこにでも行こうと思っているんです!」という佐藤くんの言葉に。オバ記者が何か思いついた!

 * * *
 オバ、あることを思いついちゃった。昨年末、日本一ツイていなかった“あの人”にも福を分けてあげた方がいいんじゃないか、と──。

 みなさん、覚えているだろうか。昨年末の紅白歌合戦、三山ひろし(37才)の『男の流儀』歌唱中、けん玉のギネス記録挑戦が行われていたことを。

 これまで「大皿」という技は123人連続成功がギネス記録だったが、“けん玉演歌歌手”として知られる三山が参加し、三山の歌唱中に世界新記録124人連続成功にチャレンジする企画だった。しかし、歌の序盤、“14番目の男性”がまさかの失敗。

 日本中が見守る中での失敗に加え、紅白歌合戦公式のツイッターが「14番の方が落とされましたよ。。。」とコメントしたこともあり(現在は該当ツイートを削除)、ネット上では「14番さん」と呼ばれ、「大丈夫か」「さらしてやるなよ」など、心配の声があがっていた。

 アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮(33才)も、1月12日のラジオ、『関ジャニ∞錦戸亮のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で、“けん玉事件”に言及。メンバーと一緒に楽屋で見ていたという錦戸は「14番の人は、大丈夫かなぁ…。絶対言われてる(だろう)からなぁ…」と気遣った。

「やっぱり14番さんのことが気がかりなのは私だけじゃない!」

 そう確信を得たオバは、佐藤くんに14番さんへ福を届けに行かないかと提案。そんな無茶振りにも「もちろんですよ!」と福男は100点満点の笑顔で快諾してくれた。

◆もうけん玉をやめよう

 気になる14番さんの正体とは──彼の名前はHIROさん(26才)。彼のことが心配だったオバは慰めてあげたいという一心から、居拠を調べていた。静岡県内の工場に勤務する会社員で、紅白で失敗した際もひげとちょんまげという個性的な風貌が話題になっていたが、それは好きなヒップホップに影響されてのことだった。

 佐藤くんを連れたオバが彼の元を訪ねるとあたたかく迎えてくれた。優しく真面目な性格で、「見た目と180度違うと言われます」と苦笑する困ったような笑顔がチャーミングだ。そして、HIROさんはあの失敗について初めて口を開いた。

「けん玉をやってる人なら、1000回やって1000回できる技なんです。もちろんリハーサルでは難なくできていました。でも、いざ本番となった時、急に“あれっ? いつもと違う。おかしいぞ”と緊張してきて、手が震えてきたんです。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン