一見すると安倍首相の開会式出席は「日韓友好」に見えるかもしれないし、韓国政府は「日本が韓国の言い分を受け入れる」という意味だと思っているはず。つまり、韓国は日本のことを飛んで火に入る夏の虫くらいに思っているんだろうね。だったら、もう日本は舐めてる韓国にカウンターパンチを食らわせるしかない。首脳会談では、今まで以上に強い態度で「再交渉はありえない」という意志を貫いていただきたい。
完全に決裂した首脳会談の後に両首脳が出席する開会式が行われるというのも、いろんな意味で面白いかもしれないぞ。スポーツの祭典の開幕を前に、清々しい表情の安倍首相と顔が引きつる文在寅大統領の素晴らしいコントラストが楽しめそうだ(笑い)。
──平昌五輪には北朝鮮も参加しますし、いずれにしろ東アジア情勢には何らかの影響を与えることとなりそうです。
高須:南北の融和ムードに乗じて、北朝鮮がいろいろと動き始める可能性も低くない。開会式前に軍事パレードをやるという情報もあるし、北朝鮮を勢い付けてしまうかもしれない。そういう状況を抑えるために、安倍首相の開会式出席が必要だったという考え方もできるのは確か。なんというか、韓国が北朝鮮に騙されないためのお目付け役というかね。
本当は欠席してほしかったけど、出席するということが決まったのであれば、安倍首相にはしっかりと“強い日本”を見せつけてきてほしいという気持ちはあるね。日本が筋を通す国だということを、しっかり韓国に理解させてきてほしい。
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安倍首相の開会式出席に落胆しつつも、冷静に現状を分析する高須院長。首脳会談で強い日本を印象づけて、さらにオリンピックの方でもメダルラッシュとなってほしいものです!
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)など。