国内

女子大生スマホ自転車運転死亡事故 痛切を極める遺族の告白

スマホ自転車死亡事故現場の商店街

《自転車走行禁止》《自転車の方は降りてください》。飲食店やブティックなど45店舗が並ぶ神奈川県川崎市のショッピングモール「新百合ヶ丘マプレ専門店街」の入り口には、こんな立て看板が設置されている。

 2月中旬の昼下がり、地元住民でにぎわう同商店街を、颯爽と自転車で通り過ぎる若者がいた。

「やはりいまだにそういう人間がいますか…。危ないし、何よりもやりきれない。私も先日、自転車に乗った若い男性を注意したんだけど、無視されました。家内の死は、何の教訓にもなっていないのか、と。“このバカ野郎”と、そう叫びたい気持ちになります」

 憔悴した様子で語るのは、米澤茂さん(82才・仮名)。昨年12月、同商店街で妻・晶子さん(享年77)を亡くした彼の告白は、痛切を極める。

 事故が起きたのは同月7日午後3時。商店街を歩いていた晶子さんに、1台の電動自転車が衝突した。運転していたのは、20才の女子大生。

「事故当時、彼女は左手にスマホ、右手に飲み物を持ち、左耳にはイヤホンをしていた。警察の取り調べに、『衝突するまで気づかなかった』と話していますが、そもそも両手が塞がっており、通行人に気づいたとしてもブレーキをかけられる状態ではなかったとみられています」(全国紙記者)

 2月15日、神奈川県警麻生署は、女子大生を重過失致死容疑で横浜地検に書類送検。近く検察が起訴等の処遇を決める。

◆ただ近くで見ているというか…。

 本誌・女性セブンは事故現場となった商店街で、改めて当日の目撃情報を収集。痛ましい現場の様子が浮かび上がってきた。事故に居合わせ、晶子さんの救助活動にも立ち会った地元女性が語る。

「自転車にぶつかった衝撃で被害者女性が倒れて、まったく動かないんです。近所のかたがタオルケットを持ってきて、体に羽織らせたのですが、もう意識もなくて…。顔は白く、血は出ていませんでした。近くにいたかたが救急車を呼んで、5分ほどで到着したあとは救急隊のかたに任せました。脳震盪くらいだと思っていたのですが、まさか亡くなるとは思わなかったです」

 この間、晶子さんに衝突した女子大生は何をしていたのか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン