中国では、これまでの3年間で観光地のトイレを新設ないし改修するプロジェクトが推進されており、昨年10月末時点で、既に目標を上回る計約6万8000カ所のトイレを新設・改修されている。
さらに、習氏は昨年11月、「トイレ問題は小さいことではなく、文明的な都市と農村を建設する上で重要な分野だ」と表明。中国国営新華社通信もトイレ革命について、「たんに観光しやすい環境を整えるだけでなく、社会の文明化を推し進めることも目指している」などとする論説記事を配信している。
これを受けて、中国国家観光局は2018年から2020年の間に、トイレ6万4000カ所を新設または改修する計画を発表した。
このようなことから、同紙ウェブ版の書き込み欄には、「武漢市政府がトイレを管理を目的に職員を募集したとしても、『公共部門の管理者』とするだけでよく、わざわざ『大卒のトイレ管理職員』の募集と明記したのは、党の上部機関への受けを狙ったゴマすりだ」との声も出ている。このように「トイレ職員募集」と習氏の「トイレ革命」との関連をめぐって、さまざまな憶測が出て波紋が広がっている。