取り締まりの対象は黒社会だけでなく、不正に手を貸す党・政府の末端組織幹部も同様で、黒社会と結託して賄賂を受け取っている幹部は特に厳罰に処すとしている。
中国公安省によると、地方では官憲が黒社会とグルになって、犯罪行為に手を貸したり、わざと見逃して謝礼をもらうなどの不正行為が多々見られるという。
同省が明らかにしたところでは、昨年1年間だけでも、警官による不正行為による摘発件数は1万390件で、8159人の警察関係者が逮捕されている。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によれば、広東省で有名な黒社会組織を率いている羅兄弟の後ろ盾になっている同省公安部副部長が7000元(約12万円)の賄賂を受け取った容疑で逮捕され、この事件に関連して、警察幹部も含めて28人の警察関係者が取り調べを受けているという。
ネット上では「地方では、警察と黒社会の癒着は想像以上に進んでおり、警察自体が黒社会になっているところもある。無辜の民衆は苦しんでおり、習近平は人気取りとはいえ、良いところに目をつけた。どんどん取り締まってほしい」などの歓迎の声が寄せられている。