近頃、悪酔いをして彼氏や夫、同僚などに悪態をつく女性が増えているという。そういったお酒にまつわる嫌がらせは「アルコールハラスメント」=「アルハラ」などと呼ばれている。
さらに、アルハラだけでなく、お酒が原因でとんでもないことをやらかしてしまうケースも。40代の主婦・A子さんが打ち明けるお酒の失敗談は深刻だ。
「仕事、家事、育児の全てを1人で回すワンオペ育児で、日常的に疲れ果てていました。そんなとき、友人から飲み会に誘われて、1時間だけならと、小学2年生の息子を1人家に残して参加したんです。
久しぶりに飲むお酒は本当においしくて…子供がいない場所での食事や、友人たちとの会話もとても楽しく、つい帰宅を引き延ばしていたら、気づいたときには朝になっていました。
帰宅すると夫は大激怒。謝り続けたおかげで、離婚や別居には発展しませんでしたが、子供に何かあったらと思うとゾッとしました」
子供を家に1人残しての外出は、海外では逮捕されることもある。無事でよかったというほかない。
相手がお酒が飲めない場合、酔った勢いで命の危険にさらすケースもある。30代会社員・B子さんは軽い気持ちで恋人にイタズラをしてしまった。
「お酒が飲めない彼が、最初の1杯だけはつきあってくれたんです。彼の優しさが嬉しくて、“もっと一緒に飲みたいな”と思い、彼がトイレに立った隙に、こっそり飲んでいたウーロン茶に焼酎を入れたんです。私としては“ウーロンハイをごちそうしてあげた”という気持ちだったのですが彼は激怒。別れの原因となりました」
お酒の場が一転、修羅場と化すケースは少なくないのだ。夫婦問題研究家の岡野あつこさんは“女性特有の考え方”が原因と指摘する。
「私も酔うと“電話魔”になり、元夫に夜中にしつこく電話をして嫌がられた経験があります。女性は、男性には“多少のわがままを言っても許される”という甘い気持ちがある。また、気を張っていなければならない仕事の飲みから帰宅すると、つい夫や彼氏に、日頃の不満をぶつけてしまうという話も聞きます。気を許しているからこそ、甘えてしまうんです」
※女性セブン2018年3月29日・4月5日号