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甘酒ブームいつまで続くか 飲み慣れない若者への訴求がカギ

参入企業も多く販売競争が激しい「甘酒」

“飲む点滴”といわれるほどビタミンやアミノ酸などが多く含まれ、疲労回復効果が高い健康飲料として知られる「甘酒」。かつては冬にホットで飲むのが定番だったが、塩麹(こうじ)など近年の発酵食品人気や、夏場の熱中症対策の重要性などから、冷やして飲む甘酒も登場。いまや通年商品として市場は拡大し続けている。

 市場調査会社の富士経済が3月20日に発表した各種飲料の市場規模データの推移を見ても、甘酒類の販売額(2017年見込み)は前年比134.8%の240億円と伸長率が著しく、注目市場に挙げられている。

 また、2016年以降、度々テレビ番組などメディアで甘酒の健康効果が特集されたことなどもブームを後押しし、2017年の年初は〈高まる需要に追いつかず、一部メーカーでは販売休止や生産制限を実施するケースが見られた〉(富士経済)という。

 千葉県在住の50代女性は、「週に1回は甘酒を飲んでいる」と話す。

「甘酒といえば、昔は鍋で温めるようなものしかなかったので手軽な飲み物ではありませんでしたが、今は飲み切りタイプの缶や紙パックの商品もたくさん出ているので、ちょっと甘いものが飲みたいときに最適です。

 甘酒は炭酸飲料やコーヒーを飲むよりも健康的なイメージがありますし、最近は美容効果もあると聞いたので一石二鳥。いろんなメーカーから発売されている商品を飲み比べしています」

 米麹や酒かすなどが原料だけに、マルコメをはじめとする味噌メーカーや、白鶴酒造ほか酒造メーカーの参入も相次いでいる甘酒だが、断トツのトップシェアを誇るのは森永製菓だ。缶入りストレートの『森永甘酒』、春夏限定仕込みの『冷やす甘酒』ほか主力商品を軸にラインアップを増やし、業界関係者によれば甘酒シェアは約45%に迫っているという。

 だが、市場のさらなる活性化に伴い、今後も森永が甘酒シェアを独占できるとは限らない。

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