スポーツ

セイバーメトリクスで導き出された2018年プロ野球順位予測

指標が弾き出した優勝チームは?

 別掲図はMLBで最も重視される分析手法・セイバーメトリクスを使い、ジャーナリスト・広尾晃氏が作成したプロ野球12球団の戦力分布だ。

「横軸がチームの得点力を示すRC27(*1)、縦軸が失点率(*2)です。右上のチームほど得点力が高く、失点率が少なくて戦力が充実している。パでは西武が打撃偏重、SBはバランスの取れた編成とわかる。右上ゾーンのセパ各3球団がCS進出の有力候補です」(広尾氏)

【*1:RC27/ある選手1人で構成された打線で試合をした場合、平均何点取れるかを算出した指標。図ではチーム構成員の平均値を算出して示した)

【*2:失点率/自責点をもとにする防御率ではなく、総失点をもとに算出。自責点はエラーの後の失点などが除外されるため「失点率のほうがよりチームの守備力を示すのに適当」(広尾氏)】

 ただ、去年はセで戦力3番手の巨人がDeNAにCS進出を攫われた。

「残る要素が“監督力”。それを測る指標に『ピタゴラス勝率(*3)と実際の勝率の差異』がある。実際の勝率のほうがよければ監督の力が高い。DeNAのラミレス監督はプラスで、巨人の高橋由伸監督はマイナスでした」

【*3:ピタゴラス勝率/シーズンの総得点と総失点から勝率を予測した数値。「実際の勝率がピタゴラス勝率より低ければ、“取った得点のわりに勝てなかった”ということで監督の采配能力が低いと考えられる」(広尾氏)】

 この指標ではパの監督力1位がSB・工藤公康監督。セ1位が中日・森繁和監督で広島・緒方孝市監督と巨人・高橋監督が最も低かった。つまりパはSBが盤石、セは番狂わせの可能性──データはそう指し示している。

※週刊ポスト2018年3月23・30日号

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
人気格闘技イベント「Breaking Down」に出場した格闘家のキム・ジェフン容疑者(35)が関税法違反などの疑いで逮捕、送検されていた(本人SNSより)
《3.5キロの“金メダル”密輸》全身タトゥーの巨漢…“元ヤクザ格闘家”キムジェフン容疑者の意外な素顔、犯行2か月前には〈娘のために一生懸命生きないと〉投稿も
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
ハワイ島の高級住宅開発を巡る訴訟で提訴された大谷翔平(時事通信フォト)
《テレビをつけたら大谷翔平》年間150億円…高騰し続ける大谷のCMスポンサー料、国内外で狙われる「真美子さんCM出演」の現実度
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン