善人だろうと悪人だろうと、得ている情報や年齢、経済力の推移など、様々な環境によって、人は必ず変わる。いい方にも、悪い方にも変われる可能性を秘めているのだ。
この世のたった一つの真理は、諸行無常だ。同じ状態のものが何年も何十年も続くことなどありえない。ビジネスや人間関係だってそうだ。裏切るヤツは、もともと裏切るような悪人だったというより、やむにやまれぬ何らかの状況の変化に、対応しただけなのだ。
仲間に裏切られたとか、仕事をクビになったとか、家族に捨てられたとか、借金取りに追われるなど、窮地に追いやられた人たちに、あらためて考えてもらいたい。いまの人生が最悪で、どん底だというのは、ただの思い込みだ。
だけど、諦めてはおしまいだ。仕事なんか選り好みしなければいくらでもあるし、家族がいなくても生きていける。借金も踏み倒せばいい。諦めなければ、必ず新たな道がまた拓けるはずだ。
※堀江貴文・著/『属さない勇気』より