裁判は事件そのものが極めて凶悪で、社会の関心も高かったこともあり、2017年7月に非公開で行われた。その詳細は不明だが、14年間に行われた殺人事件について、裏付けがされたとみられる。
その8カ月後の今年3月、判決が下され、殺人や強姦、死体損壊、強盗の罪で死刑判決のほか、全財産没収、被害者の葬儀代3万9000元(約660万円)の賠償、政治権利の終身はく奪の判決も下された。
中国紙「新京報」の電話取材に対して、高の妻は「夫は物静かで、頼りになり、正直な人だった。あんな残酷なことができる人ではなかった」などと証言している。
また、白銀市警察署の捜査関係者は同紙に「高は冷静、冷酷な性格で、性格的に屈折しており、赤い服を着た女性などをみると、その残酷な性格が突然、表に出て、うっぷんが爆発し、凶行に及ぶという異常者だった可能性もある」と話している。ただ、中国では容疑者の精神鑑定がなされることは極めてまれだ。