同じく、割り切って考えるしかないと言うのは居酒屋の男性店主。
「数年前から、隣の第2ビルと一緒に解体して、緑地化する計画も浮上しとるんやけどな。 なんとか外人さんもようけ来る東京五輪くらいまではこのビルで営業したいと思ってますわ。景気のええ時に工事に入られたらたまりまへんからなぁ」
今回の調査で危険リストに入った建物側からは、悩みながらも調査結果に向き合おうとする声も聞こえてきた。
「公表を受け、大至急耐震改修を進めています。お客様と出店者に迷惑をかけないことをモットーに、関係各所との意思疎通を図っています。2019年には改修工事に着手できる予定です」(SHIBUYA109)
「建物内の耐震性を高める補強工事を現在計画しているところです。2013年に『改正耐震改修促進法』が施行された頃から検討を始めています。地震発生を想定した避難経路は確保しており、そのための従業員の訓練も定期的に行っています」(紀伊國屋書店)
巨大地震の発生は、刻一刻と迫っている。起きてからではすべてが遅い。
※女性セブン2018年5月3日号