「どんな銃にも暴発の危険があります。警察の射撃場の天井は暴発によって開いた穴だらけですし、私も銃を磨いている最中に暴発して向かいのマンションまで弾が飛んで行ったことがある。あの時は本当に真っ青になりました(苦笑)」

 しかも許可証保持者は銃を自由に持ち運べる。

「基本的に銃はケースに入れれば電車や車で持ち運べます。飛行機に搭乗する場合はカウンターで所持許可証を見せて機内預かりの荷物にする必要がありますが、持ち運び自体に制限はないのが現状です」(稲葉さん)

 鉄道運輸規程や旅客自動車運送事業運輸規則などにより、電車内への弾丸の持ち込みは200発以内、バスは50発以内と定められているが、自分が乗っている電車やバスに当たり前のように“銃”が存在しているのだ。

 米国での銃乱射事件を見て「日本ではあり得ない」と高をくくる日本人は多いが、実はわが国も知らない間に「銃大国」になっていたのだ。

 善良な街の警官が亡くなった今回の事件をきっかけに、銃所持の議論を深める時代に来ている。

※女性セブン2018年5月3日号

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