11月21日、天皇陛下に内奏した安倍首相は、「退位日は3月末か4月末のどちらか。12月1日の皇室会議で決めさせていただきます」と伝えたとされる。
ところが、翌日に“親安倍”の産経新聞が「4月末退位、5月1日改元」をスクープした。それが“安倍首相は内奏の時点で結論を決めていた”という見方を強めることになった。
12月1日の皇室会議には、安倍首相のそばに菅義偉・官房長官がいた。会議のメンバーではない菅氏がいたのは、「4月末退位案」を推し進めるためだったといわれる。
「休憩時間に総理と菅官房長官は揃って退席し、戻ってくるや『4月末退位』を一方的に通告したといわれています。こうした安倍総理の動きは、改元の日程は“すべて政府が決める”という意思表示だったように感じる」(政治部記者)
官邸は、この「4月30日退位、5月1日即位」という“中途半端な”日程について、「昭和天皇の誕生日『昭和の日』が4月29日にあり、その後はゴールデンウィークと結び付けて10連休」にして祝賀ムードを盛り上げると説明しているが、「後付けの理屈にしか聞こえない」というのが国民の率直な感想だろう。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号