国内

新天皇即位を世界に伝える儀式、ラグビーW杯との重なり懸念

今上天皇即位後の「祝賀御列の儀」(時事通信フォト)

 新天皇が即位を国内外に伝える儀式が、2019年10月22日に行なわれる「即位礼正殿の儀」だ。

“平成”への代替わりでは国家元首など世界158か国と地域の代表約2200人が列席した。今回は200人を超える外国要人の参列が現時点で見込まれているが、「招待客は欧州や中東の皇族・王族に限定したい」との皇太子の希望に沿う方向で検討が進んでいるという。

 一方、政府関係者が心配するのは、儀式がラグビーW杯の開催期間と重なる点だ。

 予選突破8チームで争う準々決勝は19、20日に大分と東京で行なわれ、即位礼正殿の儀をまたいで26、27の両日に横浜で準決勝が行なわれる。

 ちょうどW杯が佳境に入ったところで行なわれるのである。

「勝ち進んだ国の要人がラグビー観戦に関心が移ることも考えられる。万が一、日本が準決勝に勝ち進むようなことがあれば、儀式そのものの注目も薄れてしまうのではないか」(宮内庁関係者)

※週刊ポスト2018年5月4・11日号

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