ビジネス

都内最大級の巨大納骨堂 建物の建設で近隣の反対運動起きず

「目黒御廟」内の参拝室

 最近、車内広告や新聞の折り込みチラシで見かけることが多いビル型納骨堂。中でも、お参りする際に遺骨が自動で運ばれてくる機械式納骨堂は、都心を中心にブームとなっている。ノンフィクションライターの井上理津子氏が、そんな納骨堂の内奥をレポートする。

 * * *
 JR山手線目黒駅から、しゃれた外観のマンションが建ち並ぶ坂道を3分ほど上がった高台に、シルバーグレーのスマートな建物がある。1月にオープンした「目黒御廟」、自動搬送式の納骨堂だ。館内に入れば、ホテルのようなフロントがあり、女性スタッフが迎えてくれる。

 パネル装置で参拝室を選んでICCカードをかざし、その足で参拝室に行く。すると、保管庫から「厨子(遺骨収納箱)」が自動搬送され、花と香炉を備えた墓石にセットされ、お参りができる。そんなハイテク技術を駆使した仕組みは既存の自動搬送式の納骨堂と同じだが、ここ目黒御廟には抜きん出た特徴がある。

「特に都心部では広さを確保しづらいため、他社の自動搬送式の納骨堂は高層ですが、当館の敷地面積は都内最大の2047平方メートル、3階建て。贅沢な造りです。お墓も都内最大級の9500基を誇っています」と、販売を担当する株式会社目黒御廟販売所長の永田一芳さんは胸を張る。

 参拝室は38箇所を数える。販売価格は、天井高や調度の違いにより、79万円、106万円、130万円の3種類(*)で、いずれも年間護持会費(管理料)が1万5000円。すでに350基が販売済みだ。

(*オープニング価格。6月11日からは、それぞれ85万円、108万円、136万円になる)

関連記事

トピックス

タイと国境を接し、特殊詐欺の拠点があるとされるカンボジア北西部ポイペト。カンボジア、ミャンマー、タイ国境地帯に特殊詐欺の拠点が複数、あるとみられている(時事通信フォト)
《カンボジアで拘束》特殊詐欺Gの首謀者「関東連合元メンバー」が実質オーナーを務めていた日本食レストランの実態「詐欺Gのスタッフ向けの弁当販売で経営…」の証言
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
まさか自分が特殊詐欺電話に騙されることになるとは(イメージ)
《劇場型の特殊詐欺で深刻な風評被害》実在の団体名を騙り「逮捕を50万円で救済」する手口 団体は「勝手に詐欺に名前を使われて」解散に追い込まれる
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン