そんな中、“タブー視”されたわき毛を敢えてさらすことで、自己主張しようとした女性もいた。
1986年にデビューした黒木香は、16歳以降剃っていないというわき毛を武器に活躍。2001年には女子大生がインターネットサイト「わきげ友の会」を設立。2005年の時点でアクセスは38万件を超えた(現在は閉鎖)。
アメリカには「男が剃らないなら私たちも剃らない」と主張する団体がある。1970年代にわき毛グラビアを披露した、田中真理氏はこう語る。
「日本は女性がわき毛を伸ばすだけでも、戦わないといけない不自然さがある。男はそのままでいいのに、女は常に体の手入れをしなくてはならないという男尊女卑です。
わき毛一つで男どもは何を騒いでいるんだ、というのが正直な感想(笑い)。女性でも個人の価値観で、伸ばしたい人がいたら伸ばせばいいと思います」
果たして再び女性が自由にわき毛を伸ばせる時代は来るだろうか。
※週刊ポスト2018年5月18日号