昨年、DeNAはシーズン途中の7月に捕手の黒羽根利規と交換トレードで、日本ハムからエドウィン・エスコバーを獲得している。エスコバーは常時150kmを超える速球を武器にDeNA中継ぎ陣に欠かせない存在となり、チーム初のクライマックスシリーズ進出に大きく貢献。今年もタフネスぶりは健在で、リーグ最多の24試合に登板し、防御率1.16と抜群の安定感を誇っている。
「中畑監督時代にレギュラーを務めたこともあった黒羽根はラミレス体制になってから一度も1軍出場がなかったが、それまでの実績があったのでエスコバーとのトレードが成立した、と考えられる。
そう考えると、今年も7月末の期限までに新たなトレードを成立させる可能性は十分にあります。ドラフト1位の白崎やベテランの後藤の放出は考えにくいが、実績のある石川や荒波は他球団にとっても欲しい選手でしょう。環境を変えれば、もう一花咲かせることができると考えてもおかしくありません。
DeNAとしては中継ぎを補強したいという思惑もあると思います。エスコバーを始め、三上朋也や井納翔一などが安定した投球を見せていますが、中継ぎは何枚いても困ることはありませんから」
Bクラスに沈んだ中畑監督時代を支えた主力がもう1度、横浜スタジアムで輝く日は来るか。それぞれの選手たちが正念場を迎えている。