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2018.05.27 07:00  週刊ポスト

ココイチ創業の宗次徳二氏「私財は相続させず奨学金等に」

カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏

 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。

 カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏(69)が持ってきたのは、後任の社長から贈られた「バイオリンのピンバッジ」だ。

 クラシック好きが高じて28億円の私財をなげうち、名古屋にコンサートホール『宗次ホール』を建設した。輝くピンバッジは、開館日に現社長から贈られた。

「私がバイオリンの音色に魅了されていることをよく知る後継者からのサプライズは、心の琴線に響き、涙してしまいました」

 孤児院から3歳で養子となり、幼少期は雑草を食べるような困窮生活。だが、自分を不幸と思ったことはなく、他人を恨んだこともない。その穏やかな表情には、生来と思しき気品が漂う。

 妻と二人三脚で始めた事業は右肩上がりで大成功。「三流経営者でも何とかなる見本でしょうか」と謙遜するが、朝4時台の出社など、並みの経営者以上の働きがもたらした結果なのである。

「この先も“百利あって一害なし”の早起きを続け、これまで同様、毎日一所懸命生きることが私の終活。亡き後の私財は相続させず、奨学金やホームレス支援などにすべて投じます」

 自分に辛口、世に甘口な男だ。

【プロフィール】むねつぐ・とくじ/1948年、石川県生まれ。カレーハウスCoCo壱番屋の創業者。53歳で経営から退いた後、音楽やスポーツ振興、福祉施設支援などを行なうNPO法人イエロー・エンジェル設立。経営者向けの講演活動も行ない、著書多数。

◆撮影/渡辺達生、取材・文/スペース リーブ

◆小学館が運営する『サライ写真館』では、写真家・渡辺達生氏があなたを撮影します。詳細は公式サイトhttps://serai.jp/seraiphoto/まで。

※週刊ポスト2018年6月1日号

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