「人との交流は、相手の話を理解し、応答のため言葉を選ぶなど、意識する以上に頭を使います。外出もさまざまな刺激を得る機会として重要なのです。ところが年齢を重ねるごとに外出しにくくなります。足腰や気分の問題、また中年から多くなる尿もれも。尿もれのある人の約6割もの人が長時間の外出に不安を感じているといわれます。

 外出頻度が週1回以下の人は、週1回以上外出する人に比べて認知機能障害のリスクが3倍以上。社会に出て初対面の人ともいろいろな話題を話すことで、衰えがちな脳の神経回路を活性化させることができます」

“歩く”と“社会参加・コミュニケーション”を組み合わせ、認知症予防に役立てようと考案されたのが『ソーシャル・ウォーキング(R)』。尿もれケアによる閉じこもり予防や認知症予防を研究するユニ・チャームが、東京都健康長寿医療センター研究所監修のもとに考案したプログラムだ。

「今や認知症予防は一大関心事。私たち研究者をはじめ、国も企業も急ピッチで解決法を模索しています。『ソーシャル・ウォーキング(R)』は生理的・認知的の両面からアプローチするプログラムで経済産業省の『将来の介護需給に対する高齢者ケアシステムに関する研究会』のモデル事業にもなっています」

 アミロイドβなどがたまり始めるのは、40代頃からともいわれる。わが身のためにも、まずは意識して外に出かけることから始めよう。

※女性セブン2018年6月7日号

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