ここでは一般の人がとっつきやすい本を取り上げたが、学問的に掘り下げた著作に興味があれば、『日本思想大系〈60〉近世色道論』(野間光辰、岩波書店)、『日本近代思想大系 風俗 性』(小木新造・熊倉功夫・上野千鶴子、岩波書店)、『愛欲の精神史3 王朝のエロス』(山折哲雄、角川ソフィア文庫)なども読んでほしい。
【PROFILE】さいとう・たかし/明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。教育学、身体論、コミュニケーション論が専門。『身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞、『声に出して読みたい日本語』で毎日出版文化賞特別賞。最新刊に『不機嫌は罪である』(角川新書)。
※SAPIO2018年5・6月号