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2018.06.05 07:00  週刊ポスト

死なないがんと言われる前立腺がん だが術後の後遺症は深刻

前立腺がんの”本当の”怖さとは

 50代以降に急増する泌尿器がん。なかでも前立腺がんは男性のがん罹患数が1位だが、5年生存率は100%に近く、“死なないがん”とも言われている。だが、術後の後遺症は深刻だ。50代初めに前立腺がんの手術を受けた、印刷会社勤務のSさん(58)には、まったく予想もしていなかった後遺症があったという。

「セックスは問題なくできる。射精時に精子は出なくなるが、勃起には影響しない。医師からはそう説明されていたのですが……」

 前立腺には、射精時に誤って尿が出ないよう、膀胱と尿道を一時的に遮断するはたらきがある。そのため、がんが確認された前立腺を切除すると、精子は膀胱に流れ込んでしまう。

「いざ、その状況に直面して事の深刻さに気付きました。あらかじめ妻には話していましたが、その違和感が気になり、お互いにセックスを楽しめなくなってしまったのです。その後だんだん回数も減って、セックスレスに。それがストレスとなり、私は手術から半年も経たないうちに、勃起不全になってしまいました」

 患者を医師に紹介するがん難民コーディネーターの藤野邦夫氏は、Sさんと同じ悩みを数多く耳にしてきた。

「前立腺がん手術に伴う“射精快感の喪失”は、個人の感覚差などを理由に、医者は積極的に話そうとしません。ただ、Sさんのように違和感を覚える人は多く、パートナーとのセックスだけでなく、自慰行為でも『これまでのように気持ちよくならない』と訴えます」

※週刊ポスト2018年6月15日号

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