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ヘーレンフェーン小林祐希 「目前で消えたW杯」を語る

──ここまで淡々と話されていますが、やはりW杯のメンバーから外れた悔しさはあると思います。たとえば、悔しくて夜も眠れなかった、とかはなかったですか。

小林:正直、めっちゃ悔しかったですよ。でもオレ、悔しくても寝られるんです(笑)。4年間積み上げてきたものが終わるって、こういう感じなんだってのも味わったし。でも、オレはW杯のためだけにサッカーをやっていたわけじゃないし、自分の頑張りのご褒美がW杯だとすると、いまじゃなかったなんだろうなって。だから意外とサラっとしています。

 もちろんW杯に出られたら人生として最高だけど、出られなくても人生が終わるわけじゃない。W杯に出られたからいい選手、出られなかったからいい選手じゃないかといえばそうでもないだろうし、逆にラッキーでメンバーに入った選手もいるだろうし。それにW杯が終わるのが7月だとしたら、オレは今回出た選手より約2カ月早く4年後のカタールW杯に向かえることになる。そう考えると、その2 カ月がアドバンテージになると思いますから。

──ブラジルW杯からロシアW杯までの4年間を振り返ると、どんな思いがありますか。

小林:ブラジルW杯の予選の頃は、オレはJ2(当時の磐田)でベンチ外ですよ(笑)。それを考えると、代表候補に挙がっただけでも成長したなと思います。だから、早く切り替えられたのかも。

──ロシアW杯は6月14日に開幕します。どんな風に見ますか。

小林:もちろん日本戦は、見ますよ。欧州に戻れば、夜中に起きなくてもオンタイムで見られるし。日本人としては日本代表が上まで勝ち残ってくれれば、それだけ日本人選手の価値も上がるわけですから、応援していますし期待もしています。勝ってくれとお願いしたいくらいです(笑)。

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