「都会に住んでいるとわかりませんが、田舎のほうに行けば今も“援助交際”が蔓延していて、結構客が付くと話していました。儲かるのか? と聞くと、そこそこ……なんて言っていましたが、本当のところはどうだか……」
九州地方の反グレ団体関係者は、余所からやってきた「業者」について次のように話す。
「地域の風俗業者の敵でしょうね。見つけ次第(みかじめ料などを)、払ってもらうものを払ってもらわんといけんでしょう。遠征してくる業者の中には、女の子もボーイ(運転手)も全員中国人や韓国人、てとこもあるけんですね。車と女の子、携帯一台あればどこでもできるし、カネもかからん。そしてすぐに逃げられる。それやから都会の半グレ崩れの若い奴が軽々しく乗り込んで来よるわけです。我々も大きなトラブルにならんか、心配はしとります」(九州の半グレ団体関係者)
無論、彼らとて、まったくの未開の地に単身乗り込んでくる訳ではない。SNSなどを使って、ドライバーなどのアルバイトを請け負ってくれる地元住人を雇えば、仕事は大幅にやりやすくなる。土地勘のある彼らがワンボックスカーに女の子を迎えにいき、仕事が終わるとまた、ワンボックスカーへ送り届けるのだ。また、こうした援デリ業者のほぼ100パーセントが違法業者であるからこそ、車一台という機動力がそのまま「逃げやすさ」にもつながる。パクられるのはドライバー役の地元住人、もしくは女の子だけ、という寸法だ。
「掲示板などで、高額アルバイト募集みたいな書き込みがあるでしょう。デリヘルの送迎から薬の売人……仕事はいろいろある。気軽に探せて気軽に参加できる分、普通の人と危険な犯罪行為の距離が縮まっとるわけですよ。まあ、カネさえもらえればなんでもよか、というカタギが増えたとも確かですけど」(九州の半グレ団体関係者)
より効率よくもうけるためにと、無届け業者が普通の出会いのふりをして、客を探している。正攻法では食えないと、彼らが違法や脱法を繰り返すことで、市民が巻き込まれるような新たな問題が勃発しないか。注意深く観察し続ける必要がありそうだ。