「僕が選ぶ“優秀な銘柄”とは急速に値上がりしていたり、短期間に上下を繰り返す企業ではありません。安定した値動きで少しずつ上がっていく株です」

 掲載のリストは外山氏が保有する銘柄の一部だ。10年間の値動きも併記した。

“10年間持ち続けるつもりがなければ、10分たりとも株を持ってはいけない”──これは米投資会社バークシャー・ハサウェイのCEOで、“オマハの賢人”と呼ばれる著名投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉だが、奇しくも外山氏の哲学とぴったり符合する。

 外山氏は、長期保有に際して会社の体質を知ることも重要だと考える。

「その企業が成長し続けると信じることができなければ、長く持ち続けられる株にはなりません。経営者や役員に問題があったり、社内の雰囲気が悪いと、結局は長続きしない。そうした情報を集めなければいけないし、本来、株を買おうか考えている企業には直接訪問するくらいの気持ちがなくてはなりません。

 日本の会社は、そういう訪問をあまり喜びませんが、日産とトヨタの本社に行ってみるだけでも、両社のカラーの違いをすぐ実感できる。日産はいかにも都会的で、トヨタは少し田舎くさい。はっきりした優劣がつかないまでも、自分の価値観として、どちらの雰囲気を信頼するのかという判断材料になります」

※週刊ポスト2018年8月3日号

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