芸能

桐谷美玲と三浦翔平結婚は「マッチング仮説」と心理士分析

表情や笑い方もそっくりな2人

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、結婚報道で話題を呼んでいる俳優の三浦翔平と女優の桐谷美玲のカップルを分析。

 * * *
 誰もが羨む美男美女カップルがゴールインした。三浦翔平さんと桐谷美玲さんが先週、結婚を発表。すでに入籍を済ませているという。

 並べられた2人の写真を見ると、それぞれが醸し出す雰囲気はどことなく似ている気がする。小顔で手脚が長く、細身のすらりとした体型。ぱっちりした二重の目に整った口元、鼻筋が通りはっきりした顔立ち。まさにお似合いのカップルだ。

 外見的な特徴もさることながら、ドラマ共演当時に撮られたという桐谷さんのインスタグラムの写真では、並んで写る2人の微笑み方もよく似ている。口角の上がり具合はそれこそそっくり。直筆の署名から感じられる柔らかい字体さえも、どことなく似ているのだ。

 似たもの同士は結婚しやすい、似たもの同士は上手くいく、という説を聞いたことはないだろうか。これは心理学でいう「類似性の法則」というもの。類似性とは、容姿や態度、性格や趣味、物の考え方や価値観、環境などが似ている度合いのことだ。人はこの類似性をきっかけにして、相手に興味や関心を持つといわれている。特に自己評価が高く、自分に自信がある人は、自分と似ている人を選びやすいという。

 また、その中でも容姿の類似性は、相手に好意を持つ度合いと高い関連があるという研究結果もある。これは「マッチング仮説」と呼ばれるもので、恋愛や結婚で報道される芸能人カップルに美男美女が多いのは、この仮説によるものと思われる。周りのカップルを見ても、どことなく外見や雰囲気が似ていて、釣り合いが取れているように感じられるのもこのためだろう。

 だが、時間の経過とともに、互いの関係の中では、容姿や外見よりも、考え方や価値観、態度の類似性の方に比重が置かれる。表面的な類似性よりも、心理的、内面的な類似性の方が重要になるが、それが相手の魅力となったり、自分とは異なる部分を発見する機会になったりするものだ。

 互いの違いを認め補い合うことを「相補性」というが、人間関係を深めていくためには、類似性だけでなく、この相補性も重要だという。結婚発表の際、報道各社に寄せられた連名のコメントには、「互いに自分にないものを沢山持っている2人」、「2人で補い助け合いながら乗り越えていく」と記されていた。「補い助け合う」というコメントから感じ取れるのは、互いに違いを認め、好ましく感じているということ。2人は、類似性と相補性の2つの要素を上手く重ね合い、どちらも互いの魅力として、関係を深めてきたのだろう。

 他にも、2人が結婚へとたどり着いた要因に、同じマンションの別々の部屋に住んでいたということがある。ここ数年、芸能人カップルにこのパターンが増えているようだ。周囲の目やパパラッチを避けるため、というのが主な理由だろうが、オートロックでセキュリティーも万全なマンションであることが、「たまたま同じマンションに住んでいる」と言える便利な口実であることも要因の一つだろう。

 だが、物理的な距離の近さは、心の距離の近さに比例するといわれるほど、人間関係には重要なもの。米国のある研究では、住んでいる場所が近ければ近いほど、結婚する確率が高くなるという結果さえ出ているのだ。

 今では、どれだけ離れていてもスマホやLINEですぐに連絡が取れるが、それでも、直接顔を合わせて互いの気持ちを確かめ合えるという親密さにはかなわない。結婚が前提なら、同じマンションに住むという彼らの選択は心理学的に正解である。

 いろいろと解説したが、何はともあれおめでたい。末永くお幸せに!

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
2週連続優勝を果たした 竹田麗央(時事通信フォト)
女子ゴルフ 初Vから連続優勝の竹田麗央(21) ダイヤモンド世代でも突出した“飛ぶのに曲がらない力”
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン