相原:いや、お二人ともお美しくて素晴らしかった。特に洋服に関してはみなさんがおしゃれで「そうか、このキャラってこういう服も着るんだ」と勉強になりました。映像のときは、自分の作品とは別物として、全部ドラマ用にお任せしていて。逆に一視聴者として楽しみに見ていました。

――相原先生の少女漫画の“原体験”となる漫画とは?

相原:たくさんあって絞りきるの難しいのですが『半分、青い。』にも出てくる、くらもちふさこ先生も好きです。みんな、いちばん最初に読むのは『いつもポケットにショパン』といいますが、私は高校2年生くらいのときに『東京のカサノバ』を初めて読んで。そこからくらもち先生を好きになって、作品を読んでいくようになりました。でもいちばん印象に残っているのは、『キャンディ・キャンディ』です。初めて読んだのは小学校1年生の頃かな? うちは親が漫画を読む習慣がなかったので、親戚のお姉さんのところで、読ませてもらったのが最初です。主人公・キャンディの初恋の相手のアンソニーが大好きなんです。

 バラの品種改良が趣味で、新しく作ったバラを片手に「君の名前をつけたよ」という気持ち悪さなんて最高(笑い)。アンソニーは物語の中盤で死んでしまうのですが、子供ながらにもショックが大きすぎて、しばらく立ち直れなかったです…。アンソニーの死後、キャンディがテリーという新しい恋人を作ったときは「この裏切りもの!」って真剣に腹が立ちました(笑い)。

――少女漫画を愛し、第一線でずっと描き続けている先生が考える「少女漫画の魅力」とはどんなものですか?

相原:“恋愛”って人間を動かす、根幹の部分だと思うんです。だから私は恋愛を描きたいんです。恋愛を思いっきり描けるのは少女漫画だけです。しかも、少女漫画は現実にない素敵なものやキラキラした体験をたくさん見せてくれる。お仕事や勉強で疲れて帰ってきた読者が、フワッと幸せな気持ちになるような少女漫画を描きたいと常に思っています。

【相原実貴(あいはら・みき)】漫画家。6月10日生まれ。静岡県出身。1991年『別冊少女コミック』(小学館)12月号に掲載された「Lipコンシャス!」にてデビュー。2018年6月現在は『Cheese!』(小学館)にて『5時から9時まで』を連載中。

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