ライフ

「結婚向きな男」を選んだ39歳女性が離婚して得た教訓

「正直、私はときめかなかったけど……、彼が周囲に愛さているのがよくわかったし、やさしいし、こういう人と結婚するのもアリなのかなあとだんだん心が動きました。私は一人っ子なので、親を大事にしてくれそうというのも大きかった。なにより、先輩にフラられて弱っていた、というのがいちばんですね(笑)」

 Mさんはミサさんにこう告白した。

「絶対に幸せにする、とはいえません。幸せは、ミサさんが感じることだから。でも僕は、できる限り苦労をかけないし、邪魔をしない。家事をするし、お金の苦労をさせない。僕は明るくパワフルなミサさんが大好きだから、ミサさんの好きなように生きてほしくて、それを応援したいんです」

 決して大きなことを言わない。真面目で実直。ああ、ほんとうに、この人は結婚向きの男だな、という実感が、ミサさんの中に刻まれた。

■ジム通いで垢抜けていく夫、ゴルフで家をあける妻

 結婚生活に大きな不満はなかったという。ただ、なかなか子供に恵まれなかった。35歳をすぎたころ、ミサさんは不妊治療をしようと夫に持ちかけたが、彼の答えは「僕は2人で十分幸せだよ」だった。それをミサさんは、愛されている証だと受け取った。

「私は仕事が好きなので、2人で楽しく生きていくのもいいかなと、次第に気持ちを切り替えるようになりました。不妊治療は大変だと聞くし、お金もかかるので……。で、子供を諦めるなら、もう少し自分たちにお金をかけようと、ジムや習い事に行くようになったんです」

 人生最大体重を更新しつづけていたMさんは、ジム通いを始めた。ぽっちゃり体型からの脱却は容易ではなかったが、それでも徐々に、成果は表われた。これまでファッションに関心を示したことのなかったMさんだが、ミサさんとのショッピングを楽しむようにさえなった。

 一方のミサさんは、結婚を機に遠ざかっていたゴルフに、再び精を出すようになった。

「で、土日のどちらか、私が家をあけるじゃないですか。たまに平日休んでゴルフに行く日もあったので、どうしてもすれ違いが増えていく。すると夫が淋しいって言うんですよ。じゃあ他に何が始めたらって勧めたら、株を始めたんです」

関連記事

トピックス

なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン