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2018.08.19 07:00  女性セブン

現代にも通じる理論、1972年出版の『日本の長寿村・短命村』

◆長野、福井、沖縄、青森の場合

 女性1位、男性2位だった長野県はどうか。海なし県であるがゆえ、かつては野沢菜に代表される塩辛い食事による脳卒中などの動脈硬化に倒れる人も多かった。だが、県を挙げての減塩運動が実った。

 とくに、2010年の国勢調査・市町村別長寿日本一(男性)に輝いた同県松川村は、健康に注力。栄養士と保健師が食事・運動指導を行うなどの健康増進運動を行った結果としての日本一に、全国の自治体からの視察がひきもきらない。

 もともと野菜を多く口にする県だけに、がんの発生率も最低レベルだ。そのためか、高齢者でも就業している人の率が高い。平均寿命よりも長生きをしている9割の人が園芸やカラオケなどの趣味を持ち、「幸福だ」と感じる人の割合が高いという。

 男性6位、女性5位にランクインしている福井県は豆食で勝ち得た長寿だとされる。 

 昔から田んぼの畔で大豆を栽培する伝統があり、大豆料理がよく作られている。料理に使うだけでなく、煎茶に煎った大豆を加えて飲むこともあるほど。また、ふやかした大豆を金づちで潰し、乾燥させて作る「打ち豆」は煮物などに欠かせない食材。

 顕著なのは、かつて長寿で知られた沖縄だ。米国統治を経て欧米の食文化が入り、ハンバーガーやスパムミートなどの加工肉を多くとるものに変遷。女性こそ長寿7位に食い込んでいるが、男性は短命といっていい36位だ。

 そして、最も短命なのは男女とも青森県。2000年以降ワースト1位を独走している。その理由として浮かび上がってくるのは塩。総務省家計調査では青森市のカップラーメン、塩干魚介の購入金額が全国1位となっている。

 これらの結果はまさに近藤博士の発見した知見と一致している。

※女性セブン2018年8月23・30日号

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