朝から愛犬を散歩
「いや、周りのかたがたが全員素晴らしいので、ぜんぜん大丈夫ですよ!」
──練習中に体調を崩したと聞きました。
「なりました、なりました。下痢です、下痢。あ、あ、ちょっと待ってください」
慣れた手つきでビニールバッグからペットボトルを取り出すみやぞん。ラブちゃんが足元で用を足すのを待って、水で流す。
──24時間テレビのトライアスロンへの心配は…。
「あ、(ラブちゃんが)うんちするかもしれないです! ごめんなさい。(先にビニール袋をお尻の下に構え)よし、(うんち)した! すみませんね。あ、ちょっとついちゃった。えへっへっ。他に何か質問あります?」
犬と記者、両方に気を使うみやぞんの神対応に記者は感激しながら、質問を続ける。
──心配はありませんか?
「周りのスタッフのかたがたが絶対サポートしてくれるんで。5分に1回、水をすすめてくれたり。プロのかただからわかるんでしょうね」
──予定より早くゴールする可能性があるとも言われていますが?
「それは今のところ厳しいと思います。だって、30km走ったときも、膝、痛くなっちゃって…」
──この辺りには、最近、引っ越しされたとか?
「なんかね、もう、越そうと思ってるんです」
──なぜ?
「えっ?」
──えっ?
「違います、違います」
──ホームシックですか?
「ワクワクして住み始めましたよ。ラブちゃんと一緒なので寂しくもなくて。ラブちゃんは日々の癒しです」
──恋人はどうですか?
「ぼく、人間の女性も好きですよ」
──今、好きな女性は?
「いないですよぉ~~」
──彼女はいないんですか?
「…言っていいのかな? いたにはいたんです、最近まで。でも別れちゃったんです」
少し表情を曇らせ、口が一文字になる。しかし、すぐ笑顔に戻る。
──どちらから別れを切り出した?
「そう。いや、お互いで。本当の話。あっ、そこまで送っていきますよ!」
──いえいえ、こちらが押しかけてしまい、失礼いたしました。
「いえいえ、暑いですし。来てもらってすみません。『女性セブン』、売れるといいですね。ちゃんとお水、とってくださいねぇ!」
心配の声をよそに体調は万全のようだった。
直接話すと、テレビよりダイレクトにその人柄が伝わってくる。早すぎるゴールをしてしまっても、万が一完走できなくても、みやぞんの姿が見られるだけで、『24時間テレビ』が楽しみだ。
※女性セブン2018年9月6日号