一方、社長とその友人(2人とも50代前半)は、自分たちはほとんど食べずに女子たちをもてなし、女子が岩場に座ろうとしたらハンカチタオルを敷いて「服、汚れないようにね!」と気遣ってくれた。

「ちゃんと食べられてる?」と声をかけてくれて、「なんでそんなに優しいの~?」と聞いたら、「せっかく朝早くから来てくれたのに、楽しめてなかったら悪いもん」という。

 帰り際、コンビニで買い物する際も「お財布は絶対出さないでよ」と笑いながら(ここ重要、おしつけがましくない)声をかけてくれて、100円単位も出費させず、余った高級牛肉を保冷剤と保冷バッグ付きでお土産に持たせてくれた。

 女子たちを楽しませたい、特に見返りは求めない。そう、「わきまえ系」は見返りを求めないのである。

 私を含め、女子は3人とも「楽しかった」と好感を抱いた。すぐに、女子1人が社長に連絡して食事デートしたらしい。

 スピード感と闘争本能剥き出しの「ハイスペ流」の口説き方に慣れた港区女子にとって、奥ゆかしくて「ちゃんと女性として扱ってくれる」男性は、おじさんでも全然アリである。

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