ライフ

「わきまえ系おじさん」、20代女子にとってアリかナシか

港区女子のお眼鏡にかなうのは……?

 ハイスペック男性との飲み会を楽しむ「港区女子」。その存在が知られるようになり、ちょっと金銭的に余裕の出てきた中年男性たちが知り合いを辿って彼女たちと出会うケースが増えているという。そんな男性たちは、港区飲み会に参加している20~30代の超ハイスペック男性と違い、港区女子との年の差に引け目を感じるケースもあるようだ。彼女たちにとって、そうしたおじさんはアリなのかナシなのか。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。

 * * *
 私たち港区女子は「わきまえ系港区おじさん」と呼んでいる。

 これまでの港区飲み会の男性側の主役は、医者、弁護士、外資系金融、実業家、大手商社マン──といった超ハイスペックばかりだった。年収3000万円は当たり前。港区女子はお金そのものが好きなんじゃなくて、そんなふうに「稼ぐ力」を持っている男性たちのパワーや余裕や、人付き合いの巧みさが好き。だけど、稼ぐ人には「オラオラ系」が多いのも事実。

 オラオラ系の相手をするのに疲れてきた女子もいる中で、港区女子がちょっとしたブームになって、飲み会参加者に変化が出てきたのである。「俺、別荘持ってるんだ」ぐらいの資産とも言えない資産を自慢して2万~3万円のタクシー代を渡せば女子がなびくと思っている中年男はゴメンだが、「わきまえ系おじさん」の中にはちょっとカワイイ人もいる。

 港区女子ブームに乗りたいけど、年齢を気にして「自分なんかと遊んでくれてありがとう」という“おじさんゴコロ”。ただし、卑屈すぎない、清潔感ある、臭くない、は絶対条件である。

 この夏の出来事──。30代後半~50代前半の男性6人が参加するという河原のバーベキューに行った。

 主催者は一応ゼネコン系の社長。ほかの男性たちは経営者仲間や友人、取引先の人らしい。私たち港区女子3人が呼ばれたのは接待要員かな、と思いつつ行ってみた。

 日帰りだから朝早め。社長のウチノさんは早朝から3人をそれぞれ迎えに来てくれた。

「本当朝早くてごめんね、来てくれてありがとう。車はできるだけ優しい運転にするけど、酔いやすかったり、調子悪くなりそうだったりしたら言ってね」

 この気遣いは素直に嬉しい。安心してバーベキューの集合場所に着いた。そこでは、同じ「わきまえ系」でも男性として魅力的かそうでないかがハッキリ別れたのだった。

「お~、みんなかわいいですね! 若いなぁ。こういう年上ってありですか?」と言いながら缶チューハイ、缶ビールをガンガン飲んで、1人で酔っ払っていくおじさん。彼は40代前半と比較的若いが、明らかにナシ。

「こんなおじさんたちと遊ぶなんて、イヤじゃない?」「普段はもっといいお肉食べてるんじゃない?」「やっぱり、お金持ちが好きなんでしょ」と繰り返す卑屈わきまえ系おじさん(40代後半)。ナシ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン