「そもそも塩分は人間の生存に不可欠な栄養素です。日本人男性の平均食塩摂取量である11.1gほどなら問題ありません。過度に減塩すると体温が低くなり免疫力が低下するので、無理なく塩分摂取して運動などで汗を流すほうが健康的でしょう」(イシハラクリニック院長の石原結實医師)
「しょっぱい」とともに長寿効果のデータがあるのが「辛さ」だ。
北京大学などが48万7375人の中国人男女を平均7.2年間追跡調査したところ、週3~7回辛い食事を摂る人の死亡リスクは週1回未満の人より14%低かった。
「辛み成分のカプサイシンが血管を拡張して体を温め、代謝を促進するからと考えられます。ただし食べ過ぎると胃腸に負担がかかるので注意です」(石原医師)
※週刊ポスト2018年9月7日号