芸能

コメンテーターがテレビで中身ない発言せざる得ない事情

彼女もコメンテーターの常連(時事通信フォト)

 誰でも言えるような耳障りの良いコメントを並べ、自分のことは棚に上げて、他人のスキャンダルに正論を吐く。テレビをますます薄っぺらくする「偽善コメンテーター」の問題は、これまでもたびたび指摘されながら、いっこうにいなくならない。大阪大学名誉教授の加地伸行氏が著した『マスコミ偽善者列伝』が、発売早々3万部のベストセラーとなっている点も、その考えに同意する人が多いからだろう。なぜ偽善コメンテーターがテレビで増殖しているのか。そこには昨今のテレビ局の“自主規制文化”と予算問題が関係している。

 メディア法が専門の立教大学名誉教授・服部孝章氏の話。

「いまのテレビは、“本音の意見”を求めていないんです。ネット全盛の時代、人の発言はすぐに炎上しますから。それでスポンサーにクレームが殺到するのは絶対に避けたい。“当たり障りのない話”をする人ほどテレビ側も重宝するので、コメンテーターもそれにならって無難な正論でお茶を濁す。本来は特集ごとに専門家を置くべきなのですが、そんな作業は面倒だし、いつものコメンテーターが賑やかして話してくれることを制作者側も望んでいる」

 テレビ関係者によれば、2時間の情報番組の制作費は、局によって差はあるが、おおよそ1000万円前後。コメンテーター3人が10分話せば100万円相当の価値がある。3人分のギャラ20万~30万円で100万円分の尺が埋められるとあっては、テレビ局がコメンテーターに頼るのは無理もない。

 情報番組にコメンテーターとして出演することの多いジャーナリストの須田慎一郎氏が語る。

関連記事

トピックス

62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン