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北海道警がひた隠す「下半身露出警官」の父親は署長だった

警察不祥事のデパート(時事通信フォト)

 札幌市南区の歩道で下半身を露出し、自慰行為をした公然わいせつの疑いで逮捕、8月24日に起訴されたのは苫小牧署の巡査部長・山尾優太被告(26)だった(28日付で依願退職)。この事件にはさらに報じられていないことがあった。地元ジャーナリストが言う。

「北海道警本部で容疑者逮捕(8月7日)の発表が21時だったんです。遅い時間を不審がった記者たちが調べたところ、巡査部長の父親が札幌中央署の署長だとわかったが、今後情報をもらえなくなることを恐れたのか、親子関係について触れたメディアはなかった」

 そんななか、24日付で父親である札幌中央署長の山尾博司氏が札幌市警察部長兼警務部参事官兼サイバーセキュリティ対策本部長に異動することが発表された。

「春の定期異動以外で署長が異動するのは異例。しかも山尾署長は3月末に就いたばかりだったので、“事件を受けて目立たない役職に異動させたのでは”ともっぱら。さすがに北海道新聞などが署長は逮捕された巡査部長の父だと触れましたが、道警はいまだに親子関係も異動理由も明らかにしていません」(同前)

 成人した息子の犯罪と父親は無関係というつもりかもしれないが、山尾被告の父親は全道最大の署のトップであり、道警全体で考えれば“上司と部下”だ。山尾被告は逮捕された6月の行為に加えて、昨年9月、12月にも同様の行為をしたとして起訴され、「数年前から繰り返していたと供述している」(捜査関係者)という。

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