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2018.09.15 07:00  SAPIO

中国訪問、結婚、日韓W杯…「今上陛下のお言葉」を振り返る

文芸評論家の富岡幸一郎氏

●平成27年1月 新年に当たり
〈本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。(中略)この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。〉

「陛下があえて『満州事変』に言及されたのは、『戦争の歴史』を風化させてはならないとの真実なる思いからであろう。翌平成二十八年の終戦記念日の全国戦没者追悼式では、『ここに過去を顧み、深い反省とともに』の言葉が挿入された。『深い反省』とは決して自虐史観などではなく、自国の『戦争』の歴史を忘却するなかれとの天皇の祈念であったのではないか」

●平成25年 80歳のお誕生日会見
〈天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。

 皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています。〉

「この時、すでに陛下は次の御世のことを考えておられたのではないか。『天皇の役割』とは何か。御自身はいかに『努力』されてきたか。すべては二年半後のあのビデオメッセージが今はっきりと物語る」

【PROFILE】とみおか・こういちろう/1957年、東京都生まれ。中央大学文学部フランス文学科卒業。関東学院大学国際文化学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。著書に『虚妄の「戦後」』(論創社)、『西部邁 日本人への警告』(共著、イースト・プレス)などがある。

※SAPIO2018年9・10月号

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